華国地図

 

都市部

首都である華京を中心に上海市(しゃんはい‐)、重慶市(じゅうちん‐)、天津市(てんしん‐)は国の商業・金融・工業・交通の大部分を担い、成長と発展を急速に進めている都市です。観光地としても人気で夜も明るい一方でマフィアや反社会的組織の動きも活発化する傾向にあります。

 

過疎地域

山間部を含む過疎地域では村や集落といった小規模なコミュニティーが点在しています。妖怪の一部が土地神を担い、人身御供の文化や反対に神殺しの文化が残る地域もあるようです。豊かに残る自然を活用した伝統的な織物や染色布、陶芸及び彫刻品は都心部でも人気があります。

 

砂漠地帯

近年ではタクラマカン砂漠・ゴビ砂漠の拡大により、国土の約半分が砂漠化しているという調査報告がなされました。砂漠化の原因としては森林の可伐採や家畜の過放牧が挙げられていますが、一部ではかつてその土地に住んでいた土地神たちの暴動では無いかという意見も出ています。

 

上海市

西シナ海に面した華国最大の都市です。魔都、眠らぬ街とも呼ばれナイトクラブやショービジネスが繁栄している観光地です。古くは漁場だったことも有り、人魚や河童など水棲妖怪の血を引いた者が多く見られます。また、華国の黒社会の一端を担う青鷹賊の拠点があります。

 

香港特別行政区

広西省の一角にある特殊地域です。アヘン戦争後に「グレート・ブリタニア及びエリン連合王国」の植民地として設立され、過去天照国の協力を得て返還に至りました。人口過密地域に指定されており、国内有数の歓楽街は外国人の利用も多くみられます。種族問わずの混沌の街で、青鷹賊と対立する丹虎の拠点があります。

 

立華民国-台湾(りっかみんこく-たいわん)

辛亥革命の折、天照国に習って近代国家をつくろうという思想の元に「蒋 介林(しょう・かいりん)」によって設立された立華民国の島です。華国とは異なる独自の政府・国会・裁判所・軍隊・通貨等を備え、現在は介林の意思を継いだ「始雀(しじゃく)」が統制を取っています。天照国からの観光客も多く、親天家が多い傾向にあります。近年、台湾を拠点としていた玄蛇教の活動が華国との関係悪化の新たな火種になるのではないかと懸念されています。

 

満州域-天満領区(まんしゅういき-てんまんりょうく)

現在天照国の陸軍が駐屯している半軍事領域です。古くは王朝の支配を受けない少数民族が村を作り、狩猟と遊牧を主にして生活していました。同陸軍進行に伴い、一部の住民は移住等の対応がなされましたが、現在も複数の民族が生活。華国内でも天照語が深く定着している地域で、天照語でやり取りする現地人も年々増加傾向にあります。

政府指定地下特別区域

 

政府指定地下特別区域-龍の巣(せいふしてい・ちかとくべつくいき・りゅうのす)

 

首都である華京と隣接する天津市の地下には下水道や地下トンネルを違法に掘り進め地下深くへ拡張した政府指定の暗黒街があります。浮浪者や違法入国者等が棲み付き、ブラックマーケットや違法薬物の栽培等が横行しているものの、その規模の大きさや入り組んだ構造から警察も迂闊に踏み込むことが出来ず半無法地帯と化しています。

 

華国内では一種の都市伝説として「華京の地下には暗黒街が広がっている」と噂され、政府関係者と黒社会の繋がりがある人間以外の実在性の認知度は低く、親から子に向けた「悪い子は龍の巣に捨ててしまうぞ」というような脅し文句にも使われています。

龍血珠(りゅうけつじゅ)

龍の巣浅層で確認された物質。

温度変化で簡単に形状が変化・変質する鉱石の一種だが、宝石のように加工して売買することが難しい上に液化したそれが岩盤に滲む様子が夥しい量の血液を思わせることから気味悪がられている。

 

元科学社所属の地質学者、安天道が研究材料として持ち帰り、蓮花医院にて翡翠症との関連を調べている。

 

関連組織

  • 華国-丹虎
    龍の巣の一角を麻薬精製用の芥子畑に利用しているとか

  • ベファーラ王国-サロメ
    龍の巣に横行する犯罪組織と取引があるようで……?